エミリー・ウングワレー展

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六本木の国立新美術館に
「アボリジニが生んだ天才画家」 エミリー・ウングワレー展を観に行った。

mixiで、マイミクのホソケンさんの日記で見かけて、
ちょっとサイトをのぞいてみた
PCモニタ上での小さい画像だったけど、
見た瞬間なんだか、後頭部がざわざわとした。

もうすぐ終わってしまうとのことで、
あわてて行ってみることにした。

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オーストラリア中央の砂漠地帯で、アボリジニの伝統的な生活を送りながら、儀礼のためのボディ・ペインティングや砂絵を描いていたが、1977年からバティック(ろうけつ染め)の制作をはじめ、88年からはカンヴァス画を描きはじめる。その後亡くなるまでのわずか8年の間に3千点とも4千点ともいわれる作品を残した。90年以降はシドニー、メルボルン、ブリスベーンで個展を開催。没後も97年にヴェネツィア・ビエンナーレのオーストラリア代表に選ばれ、98年にはオーストラリア国内を巡回する大回顧展が開催された。
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80才くらいから88才くらいでなくなるまでの膨大な作品たち。

点描や線によって描かれた作品たち。

現代抽象絵画として西洋で評価されたことで、世界中に認知されるようになったのだが、
オーストラリアの砂漠で生活していたエミリー・ウングワレーが西洋美術のことなど知る由もなし、
西洋美術史の進化とはまったく違うところで存在していて、
抽象か具象か、近代か現代か、ということもどーでもいいような、突き抜けたものだった。

すべての作品のテーマはエミリー・ウングワレーの故郷「アルハルクラ」であって、
究極に個人的なものなんだけど、時間も空間も文化もなにもかも超えている。

これまで、抽象絵画でここまでうち震えるような経験はなかったので、
びっくりでした。
なんで、涙が出そうになるのか、作品をもう一度睨んで「分析」してみようとしたけど
まったくわからない。でも心はぐらぐらする。
不思議なもんだ。

美術マーケットの動向とか、現代美術の流行とか、「ひねり」とか「ねらい」とか「意図」とか「メッセージ」とか、一切関係なし。

もし興味ある人がいたら急いで観に行くべしです!

http://www.emily2008.jp/index.html