グルーブと極東とスターパインズカフェ

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「Groove/グルーブ」というと、まず思い浮かべるであろうは、
いわゆる「ファンキー」な音楽アメリカの黒人音楽のリズムの感じ
ではないかと思います。

私はドラムやパーカッションを演奏する者として、
もちろん、「ファンキー」なグルーブも
そういう音楽を演奏することも大好きなのですが、
アジア大陸の極東にいて、「グルーブ」というものに対して
もっと違うアプローチが出来るのではないかと
ずーっと考えていまして、
そんな中で、日本の伝統音楽を学んだりしてきたわけです。
主に、江戸時代の江戸の音楽を習ったりしたわけですが、
そこには、なるほどと思うような、「江戸のグルーブ」があったりするのです。

現代人の私が、江戸時代の音楽を習うのは
それはそれで、最初は異文化だったりするのですが、
それに取り組んでみると、
音楽・リズムに対して、それまでとは違う角度から解釈・理解することができるのだ
ということが分かったりしたのです。

「違う角度」というのは、東京に住んで日本語を話して、
水を飲んだり、散歩したり、テレビを見たりして生活しているといったようなことであったり、
まったくパーソナルな「私」を中心に、リズムに取り組ん「でよいのだ」
ということがわかった、のであります。

楽器に向っているときだけが「グルーブ」を生んでいるのではない
ということです。で、ここはニューヨークでもシカゴでもないので、
当然、ここにはここの、私のグルーブがあるに違いないというわけです。


で、そんなある日

朝鮮半島の太鼓・杖鼓(チャンゴ)を叩く
崔在哲(チェ・ジェチョル)君に出会ったのであります。

彼は、スゴイ太鼓を叩いて、力強く歌ってました。
太鼓を叩きながら、ステージを飛び回ってました。
そこには、彼自身の、「私」のグルーブがありました。
メロディーはわりとストレートなポップスだったりするのですが、
流れるグルーブと彼の声が、他にはない、強烈なものだったのです。

出合った時に、お互い感ずるところがあったのか、
一緒にやることになりました。

ジェチョル君と演奏するときは、やはり、また違う
独特の「間」の取り方があって、非常に面白いのです。

音符と音符の間の、体の動き、息、「気」の流れ、だな。

チェ・ジェチョル君率いる「木蓮」は
朝鮮半島ルーツの伝統音楽の太鼓のリズムをベースに
独自のポップス感覚を、彼の強力な歌声とともに、絶妙にのせて、
アメリカでも、アフリカでも、ヨーロッパでも、また、韓国でも、生まれ得ないような、
「東京>大久保」発の新しい音楽を生み出しています。

3/11(日)吉祥寺スターパインズカフェにてワンマンライブを行います。

[ 木蓮 ソロライブ ]
3/11(日) 吉祥寺スターパインズカフェ
http://www.mandala.gr.jp/spc.html
member:
チェ・ジェチョル [チャンゴ, ギター, 唄],
田中 淳 [鍵盤, 篠笛],
野中陽人 [ベース],
小林武文 [ドラムス]
guest:リ・チャンソプ [韓国打楽器]
open 17:00/ start 18:00
前売 2500円/当日 2800円()1ドリンクオーダー別)

STAR PINE'S CAFE
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1 TEL:0422-23-2251
吉祥寺駅より徒歩3分


私は今後、ジェチョル君と共に、
極東・東京にしかない、新しい我々の「グルーブ」を作り出せそうな強い予感がしています。
3/11はその一端が見れるのではないかと思います。

是非、お誘い合わせの上ご来場くださいませ!