小林武文渾身の企画 即興の3Days ゲスト紹介〜山本達久さん

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11月25.26.27日渋谷・公園通りクラシックスにて
小林武文渾身の企画 即興の3Days
1日ずつ、山本達久さん、林正樹さん、大友良英さんをお招きして、
小林と一対一の即興演奏のお手合わせをしていただくという3日間
私の即興演奏の道程においてのランドマークであるこの御三方と、わたくしの関わりについて、企画のご紹介を兼ねて、
時系列順に書いていきます
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前回の林正樹さんに続いて
今回は1日目(25日)に出演の山本達久さん
誰かとの出会いには
しばしば、ながーい伏線があるものです
killing timeというバンドがありまして・・・
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1989年(頃)
高二の時に電車通学の乗換駅池袋のパルコにて
ふと手にした
Filling Time with Killing Time
というCD
当時は、もちろんネットなんてないし、試聴コーナーもなし、
購入までの導線はジャケットしかないのだけど
参加メンバーを見れば、ドラマー青山純さん以外は
Ma*ToとかWhachoとかMeckenとか読み方もよくわからない人たちだけど
なにか大人にしかわからない何かがあるような、危険な香りのような、
モヤッとした気持ちになって購入した記憶があります。
当時の自分は、いわゆるフュージョンと呼ばれる、
キレの良い16分音符、テクニカルな演奏、
風通しの良い感じの音楽を好む傾向があったのですが、
一方、KYLYN - 渡辺香津美さんからのMOBO倶楽部からの
仙波清彦師匠の音を聞いて、
打楽器の音で、なにかユーモアのような、雰囲気・世界・空間のような、
「上手い・すごい」だけでないものが表現できるということに惹かれ始めていて
そんなときに出会ったKilling Time というバンドの音に
衝撃を受けたのでした。
と言っても期待していた凄さ・演奏の上手さとは全くちがい、
「一体これはなんだろう」というところからハマってしまう
危険な世界であったのでした笑
そこには難解・高度さと共に、美しさ、ユーモア、優しさがあって
今思えば、それ以来自分が作りたい音楽のひとつの理想のカタチとなった気がします。
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時は流れて2007年
様々な間違い・反省・出会いを繰り返しながら
ドラム演奏を続けて17年後 
Killing Timeは一時休止の後、定期的な活動を再開していたところ
ドラム青山純さんが急遽おやすみとなったライブに
小林がトラで参加させてもらうという事態が発生しました。
以降、超多忙な青山さんがお休みとなることが時折あり
2009年くらいまでの間、都度、参加させてもらってたのでした。
その間、わたし以外にも青山さん不在の時に
参加していたもう一人のドラマーがいまして
それが山本達久さんでした。
当時、まだ山本達久さんとは面識はなく、
Killing Timeのwhachoさんや清水一登さんから
「山本くんは面白いすごい」、という話を聞いていて
とても気になっておったのでした・・
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さらに時は流れて2011年 
東日本大震災のあとのGW、大阪の服部緑地での野外イベント「春一番」に
小川美潮さんとの「スプラゥトゥラプス」というバンドで出演したとき、
同日に、坂田明さんのバンドでドラムを叩いていたのが山本達久さんでした。
ちなみにその時のメンバーは坂田明、高岡大祐、山本達久、ジム・オルーク(敬称略)。
しばし放心状態となってしまうほどのものすごい即興演奏。
演奏後。春一番の心地よい開放的な客席にて、ご挨拶。
お互いKilling Timeで叩いてた、というところから話がはずみ、
やはりなんとなくウマが合う感じでありました。
すぐになにか一緒にやりましょう、という話になり、
聞けば、その頃、吉祥寺のFoxholeという店で、頻繁に実験的なライブをやっているのとのこと。
我々ドラマー二人と、お互いがかわりばんこに一人ゲストを呼んで即興演奏の企画ライブをやっていこう
という話がすぐにまとまり、
その翌月には第一回目をスタートさせたのでした。
その後、時々間があくこともありながら
なるべく月イチで即興演奏のライブを
Foxhole閉店の2015年まで足掛け4年
本当に色んな方が来てくれました
宝物のような4年間
ちょっと変わったところでは、
後年、映画「SHOGUN」でアレンジャーを担当・エミー/グラミー賞ノミネートの石田多朗さんが
電球とエレクトロニクスで参加した回もあり。
Foxholeでの山本達久さんとのライブの前は
とても楽しみである一方、非常に緊張&ナーバスになったものです。
山本さんは音楽に関して適当なことは言わない絶対にウソをつかない
駄目なときは駄目と他意なくハッキリ言う。
言われれば確かにその通りだなと気づく。
でも良いときは良かった、と言ってくれるので
そのときは喜びもひとしお。
さらに体調とか、心理状態とか、生活状況とか(笑)
すべて見透かされていて、まいった!となって
でも、なんだか次への力を毎度もらえて
まるで即興演奏でカウンセリングを受けているような感じ。
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さらに時は流れて2025年 
その最後のライブから10年後。
ここで学んだ気付いた多くのこと、
それから10年かけてやっと消化できたこと、
まだこれから10年かかること、いろいろあるでしょう。
今回、そんな自分の経過報告をかねてじっくり楽しみたいと思います。
10年越しのカウンセリングを是非見に来てください。