小林武文渾身の企画 即興の3Days ゲスト紹介〜林正樹さん

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11月25.26.27日渋谷・公園通りクラシックスにて
小林武文渾身の企画 即興の3Days
1日ずつ、山本達久さん、林正樹さん、大友良英さんをお招きして、
小林と一対一の即興演奏のお手合わせをしていただくという3日間
私の即興演奏の道程においてのランドマークであるこの御三方と、わたくしの関わりについて、企画のご紹介を兼ねて、
時系列順に書いていきます
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まずはピアニスト林正樹さん。(2日目11/26に出演)
つい先日、林さんのリーダーバンド「間を奏でる」で、
やはり公園通りクラシックスでの2日間、幸せに満ちたライブをしたところでありますが、
林君(ここからは君付けで失礼)とは出会ってからカレコレだいたい25年ほど。
自分は大学を出て派遣仕事などしながら、
方向性も定まらず色々なバンドを節操なくやり散らかしていた頃、
大学のジャズサークル友達後輩伝手に、まだ学生だった林正樹くんと出会いました。
当時からその明るいお人柄とユーモアで、年の差にも関わらず何だかとてもウマが合いつつ、いわゆるジャズフュージョン的なセッションを重ねておりました。(林君はすでに多喜男さんのブラジルツアーなども経験していて、年下ながら、音楽的スキルも人間力も私より全然上でした)
が、そういうセッションで同じような曲を繰り返しやることに、自分はなにか悶々としてしまって、
もうちょい違う角度から音楽に取り組みたいな、
という思いがありました。
その折、林くんより、某ミュージカルの演奏をピアノと打楽器の二人でというお仕事に誘ってくれたのをきっかけに、
この二人でなにか面白いことができそうだ、やってみましょうということになりました。(たしかそんな流れだったと思う)
のちに「シャバヒゲ」と名付けられるユニット始動。
当時、築地本願寺の脇にあった、某スタジオ兼パフォーマンススペースを月に数度一日中借り切って、
曲やアイディアを持ち寄ってリハーサル、という贅沢な時間。
林君の、ちょっと違うところから持ってくるカバー曲もオリジナル曲も当時から独創的・刺激的。
一方わたくしは、音楽的知識も能力も技術も限りなく未熟なくせにその自覚足りないまま、漠然となにか自分の新しいことを、という理想だけは大きく
・リズム・拍節の実験
・ドラムセットの解体と変則的な楽器での再構築、
・korgのWAVEDRUMと当時流行りだしていたループエフェクタを使った電子楽器アプローチ
といったアイディアも楽器も全部持ってきて
おもちゃ箱をひっくり返すようにスタジオに散らかし、
いろいろな曲の演奏に詰め込もうと楽しくも悪戦苦闘。
アイディアに自分の技術が追いつかず
「曲」の練習は中々思い通りにいかないけれど、
ある時、休憩しつつなんとなく出た音に反応して、
お互いが音のキャッチボールのようなことを始めて止まらなくなった。
それが自分の最初の即興演奏の感触だったと思います。
いわゆるジャズの「アドリブ」とは違う、もっと自由な演奏。
決まったフォームがなく、次の展開もどうなるのかわからないまま音を繋いでいく、
そのことがただただ楽しく、
次第にリハーサルもライブもその半分以上が即興演奏で構成されるようになっていったのでした。
その頃の私は巷のシーンにも疎くて、
どこで活動してどう発展させていけばよいのかまたもや悶々としつつ、一方林君はどんどんプロフェッショナルな現場で多忙を極めるようになる中、
ユニット「シャバヒゲ」は私達にとって一旦その役割を終えていくのでした。
ちなみにシャバヒゲの対バンではチューバ高岡さんとイトケンさんのデュオとか、まさに昨今の活動の伏線となる出会いもあり、人生とは巡り巡るものですね。